学校長の挨拶

学校長 大友太郎

 国立音楽大学発祥の地、国立駅の西に位置する本校は、長年にわたり地元の住民の方々や商店街の皆様から「音中・音高」の名で親しまれ、登校する生徒たちをあたたかく見守っていただいています。
 国立音楽大学附属中学校・高等学校は1949年に設立され、今年創立70周年を迎えました。
 そして本校の母体である国立音楽大学は2016年に90周年を迎え、今日まで自由、自主、自律、の教育理念を掲げ、オーケストラや吹奏楽、ソリストとして活躍する一流の演奏家、オペラ界及びリート界のスター歌手、超大物ジャズミュージシャン、マスメディア関係で活躍する方々、優秀な音楽教員等、音楽業界のみならず、金融、通信、医療、ファッション等きわめて幅広い分野で活躍する人材を輩出してきました。附属中学校・高等学校の生徒たちも、国立音楽大学と同様のびのびとそれぞれの目標に向かって、人と人とのつながりを大切に共に成長するという「くにおん」の素晴らしい精神を受け継ぐ環境の中で学校生活を送っています。
 この明るく温かさ溢れる本校との交流を希望する海外の教育機関、音楽家たち等、毎年大勢のお客様をお迎えし、国際交流を行っています。
 それでは日々進化し続けている附属中学校・高等学校の素晴らしい魅力をお話しましょう。

 中学校は「音楽コース」と「文理コース」があります。
 音楽が大好きで、その魅力をもっと知りたくて、聴衆の心を揺さぶり感動させることのできる演奏をしたい、心に残る名曲を作りたい、歌が大好き、合唱が命、音楽の魅力を発信する仕事がしたい・・・そんな夢を持っている皆さんは、独自の音楽専門教育を行う「音楽コース」で、基礎学力と共に、音楽の技能を磨いています。また、この音楽に満ち溢れている環境の中で、将来の目標を達成するうえで必要な土台作りのために、「文理コース」では基礎学力をしっかり定着させて、更にコラボレーション授業や研究発表などのアクティブラーニングによって自ら課題を解決する力を身につけています。そして「文理コース 特別選抜プログラム」では、国語・英語・数学の3教科において、高校普通科特別進学コースにつなげるように、更なる実力の向上を目指して、授業を展開しています。また「学習コーチング」により学習習慣の定着を図ります。

 高等学校は「音楽科」と「普通科」があります。
 将来音楽と共に生きていきたいと思っている皆さん。音楽は音を楽しむと書きますが、演奏することは楽しいですか。音高「音楽科」の生徒たちは、自由な環境の中、何より人と人との温かいつながりを大切に、音楽家になるために必要な基礎を身につけ、心に響く演奏、心に響く作品を目標に技を磨いています。やってもやってもこれでいいという終わりのない専攻楽器等の練習に日々取り組んでいます。
 同じ校舎内で学ぶ「普通科」の生徒たちは、音楽科の生徒たちの音楽に真剣に取り組む姿勢を肌で感じつつ、将来の夢の実現に向かって、集中力を高め勉強に励んでいます。
 普通科では、社会の一員としてどの分野においても目標を達成し通用する人を育てるために、大きな改革が行われています。2017年度から「総合進学コース」と「特別進学コース」の2つのコースを設けました。「総合進学コース」は文系・理系・芸術系などの大学の指定校やAO・公募推薦入試など幅広い入試パターンに対応できるカリキュラムです。「特別進学コース」は国公立や難関私立大学を目指す教育内容を実践しています。生徒一人ひとりへのきめ細かい学習へのアドヴァイスはきっと皆さんのやる気につながり、大きな成果を上げることでしょう。
 将来の夢を叶えるために「くにおんパワー」を身につけませんか。
 皆さんの成長を教職員一同真心をもって後押しします。

それぞれの科やコースに興味や関心を持った方は、このホームページをご覧になり、ぜひ学校説明会などにいらしてください。お待ちしております。